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芸術実行犯

渋谷駅にある岡本太郎の「明日の神話」に、あのアートが付加されたコトを知ったとき、一瞬頭が混乱したんだけど、決して大げさではなく、それまでの何とも言えない停滞感から救われたような気がした。震災以後、アーティストがなかなか動き出せずにいた中、鋭く批評的に切り込んで行った Chim↑Pom 。” LEVEL7 feat. 『明日の神話』” は、長く語り継がれることになるだろう。

Olive1982-2003 雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ

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創刊号からずらっと揃えられた誌面をパラパラ眺めていると、今に通ずるファッション×カルチャーの先進性が伝わって来る。オザケンの連載もあったりして、Olive を手に取って見たのは、たぶんこの日が初めての僕も、結構楽しめました。

スティーブ・ジョブズってどんな人?

先日いただいた絵本。子供時代からアップル創設期、会社を追われて、また戻ってきてと、スティーブ・ジョブズの挫折と成功の人生が、かわいいイラストと共に丁寧にまとめてられています。自分たち世代にとっては有名なエピソードも、ちいさな子供たちにとってはきっと知らないことばかり。ジョブズについても「iPhone や iPad をつくったおじさん」程度の認識なんだろうな 笑。絵本にしては難しめな内容なので、いますぐに理解できないだろうけど、中学生か高校生くらいになるとその偉大さに気付けるはず。一家に一冊置いておきたい、オススメの絵本。もちろん大人でも楽しめます。

ユリイカ2012年1月臨時増刊号 石川直樹

エベレストに登頂後、最終キャンプのあるサウスコルへと帰る途中、自分の視界から片時も消えずに眼前にそびえていたのが、世界第4位の高峰ローツェでした。「あの山の頂から、逆にエベレストを見上げたらどのように見えるのだろう」という気持ちが出発点となり、今年はローツェに登ってみることにしました。
[ … For Everest 2012 – ウェブサイトより]

エベレストから路地裏まで、時に生死を賭けたフィジカルな体験として身を投じ続けている姿を知ると、世界について自分が知っていることなんて、ほんのわずかな事だと気付かせてくれる・・・。そんな石川直樹さん、昨年のエベレスト登頂(2度目)に続いて、まさに今、ローツェの山頂に向かっているところ!厳しい環境におけるその生々しさは、高地から日々更新されているブログを通じても伝わってくる。登山の無事を祈るとともに、ローツェから見たエベレストの写真、そしてその体験記が今から楽しみです。

ブクブク交換 in かなざわ 2

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ブクブク交換 in 金沢、第2回目のテーマは「嘘」。僕は、もし 小惑星が衝突する という話の設定が嘘だったら… ということで、伊坂幸太郎の「終末のフール」を持って行く。他の参加者からは、推理小説、科学系の新書、東電報道、ギリシャ神話、あり得ない間取り、リリー・フランキー、ユダヤ式ジョークなど、様々な切り口の本が揃う中、「存在しない嘘の本をでっち上げる」という強者!もいたりと、2回目にして、早くも本のセレクトがレベルアップしてました。次回5月のテーマは「子供」。さて何を持って行こうか。

はじめての編集

彼の表現を見ればわかるが、すべてが直裁である。不純物を含まない。速く飛ぶ。速くコミュニケートする。情報が伝達するスピードを上げる。そのために、不要な雑物は、極力取り除かれている。だから、きれいだ。(中略)文章は飾れば飾るほど汚れるものだから。(中略)形容詞は甘く触れてくるが、その分腐るのが早い。[p.95]

これは、広告批評別冊の「秋山晶全仕事」に仲畑貴志さんが寄稿した「弾丸は速く飛ぶ」という秋山晶論を、菅付さんがこの本の中で引用した部分です。菅付さんはこの名文をタイトリングの金科玉条としているそうで、読んでいてもズバッと頭に切り込んできました。本全体としては、そのタイトル通り、編集の入門書的な仕上がり。さらっと読めたぶん物足りなさもありましたが、だからこそ基本がしっかりとまとめられているのだと思います。また、編集というテーマを通して見る、現代カルチャー史としても楽しめる内容でした。

全ての装備を知恵に置き換えること

「全ての装備を知恵に置き換える」。それは過保護な日本の社会に、また科学技術に頼りきった現在の世界に最も欠けていることだ。[p.7-8]

以前読んだ最後の冒険家に続き、ジャケ買いならぬ、タイトル読みしたのがこの本。過酷な自然条件の中、冒険を続ける石川直樹さんの言葉からは「旅=自分の力で前進すること」であると痛感した。安心・安全に慣らされた日常にはない、人間本来の感覚を呼び覚まされる一冊。

計画と無計画のあいだ

当初の熱が熱量そのままに読者の元へ届くことが難しい。読者へ届くまでのさまざまな段階で、その熱がこぼれ落ちてしまいがちなのだ。

なんて自由な人(文章)なんだ!大丈夫なのかこの人(会社)?・・・と思いながらも、数々のエピソードを夢中で読んでしまった。仕事術としては、決して真似できないし、オススメもできないことばかりだけど、仕事に対する志(こころざし)に共感してくれる人がいる限り、これ以上ない強さを発揮していくんだろう。これまでも「お、これもミシマ社なんだ」と意識して読んでいたけど、今後気になったミシマ社本は必ず、熱々の状態で読むようにしよう。開くと、もわっと湯気が出ることを期待して。

日本のデザイン


家をつくる方法は誰も教えてはくれない。 [P.88]

先日クライアントから「ここ数日考えてるんですが、門柱って何であるんでしょうか?」と聞かれ、面白い質問だなぁと思いながら、自分なりに答えたことがあった。数日間って大げさ!とも思ったんだけど・・・よくよく考えると『家』というものをとらえ直すには深い問いかもしれない。この本の中にも『家』をテーマにした章があって、そこでは純日本的な美の姿と近代的な住まいとを比較しつつも肯定することで、新たなフェーズへとドライブさせようとする未来が感じられた。ちょうど今、開催されている東京モーターショーでも電気自動車と絡めて某ハウスメーカーが出店するなど、建築・不動産に関わる仕事をしている身にとっては、『家』がもっと楽しくなりそうな気がしてならない。

走ることについて語るときに僕の語ること

少なくとも最後まで歩かなかった

メンタルとフィジカルのバランスを取るためのルーティンとして、走ること。それは運動に限らず、ある人にとっては毎朝淹れるドリップ珈琲かもしれないし、またある人にとってはYシャツのアイロン掛けかもしれない・・・。どんな些細なことであっても、絶え間なく過ぎ去っていく日常を意識するため、自分自身に向きあう時間をつくる。大切な事は結果ではなくペースを守ること。急ぎすぎてはいけない。

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