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はじめての編集

彼の表現を見ればわかるが、すべてが直裁である。不純物を含まない。速く飛ぶ。速くコミュニケートする。情報が伝達するスピードを上げる。そのために、不要な雑物は、極力取り除かれている。だから、きれいだ。(中略)文章は飾れば飾るほど汚れるものだから。(中略)形容詞は甘く触れてくるが、その分腐るのが早い。[p.95]

これは、広告批評別冊の「秋山晶全仕事」に仲畑貴志さんが寄稿した「弾丸は速く飛ぶ」という秋山晶論を、菅付さんがこの本の中で引用した部分です。菅付さんはこの名文をタイトリングの金科玉条としているそうで、読んでいてもズバッと頭に切り込んできました。本全体としては、そのタイトル通り、編集の入門書的な仕上がり。さらっと読めたぶん物足りなさもありましたが、だからこそ基本がしっかりとまとめられているのだと思います。また、編集というテーマを通して見る、現代カルチャー史としても楽しめる内容でした。

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