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OLIVE いのちを守るハンドブック

震災発生の40時間後に立上げられた災害 wiki プロジェクト「OLIVE」。僕はまさにその40時間ちょっと前からの一部始終を NOSIGNER さんの Twitter アカウントを通じて見ていました。初期の迅速な行動と柔軟な発想、そして日を追うごとにだんだんとサイトが大きく広がっていくことには、被災者でもなく、サイトにも関わっていない僕も、なんだか勇気をもらっていた気がします。そして震災後、混乱がひと通り治まった後で気付かされたのは、「明日は自分が被災者になるかもしれない … 」と言うこと。キャンプでもアウトドアでもない、日常のための実用書として、1家に1冊オススメします。

いま、地方で生きるということ

20年ほど前に友人から、ある建築家がこんなことを述べているという話を聞いて、以来忘れられずにいる。「どんな建築をつくるか?という前に、どこで生きてゆくのか。自分が生涯を通じてかかわる場所をまず決めなさい」[p.8]

取り上げられているのは東北と九州なんだけど、この本のテーマは、場所というより「地方的な生き方」なんだと感じた。 誰もが “生きるということ” を考え直すきっかけとなった3.11の震災を経て、これから自分がかかわりたい場所も定まってきた。

グリーンネイバーフッド

建築・不動産・都市計画・アート・飲食・ホテル・自転車などなどを切り口にした、ポートランド(アメリカ・オレゴン州)の環境先進的なコミュニティやライフスタイルについて書かれた本。行政と企業、そして住民という3者が、共通したヴィジョンを基に少しづつ歩み寄っていくことで、新たな仕事やサービス、活気ある新エリアが生まれていっているようだ。これを外国の都市で起きた幸運な実例として終わらせてしまうのは、もったいなさ過ぎる!これから自分が生きていく町、やっていく仕事、家族や仲間との関係・・・、それらがバラバラに存在するのではなく、ひとつの価値観で話せるようになっていけば、自分自身も町もきっと良い方向に進んで行けるんだろう。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

僕の言う健康というのは数値的なものでなく、自分が与えられた肉体を、それがどのようなものであれどこまで前向きに扱えるかということが主眼になります。 [p.454]

これまでは苦手意識のある作家でしたが、去年読んだ 1Q84 以来、急に気になる存在になりました。このインタビュー集に語られているのは、自身の半生だったり、これまで書いた物語の背景やその幻想的なリアリティを生み出すプロセスだったりするのですが、それ以上に共感したのは、単なる小説家としてでなく、専門領域を持つプロフェッショナルとしての在り方でした。

逆行

これからどの方向に進むかは、自分の中で決めていたつもりだけど、とにかく尾原さんに背中を押されたことは確か。周囲の状況に惑わされず、自分の信じる道を進むということ。

Amazon.co.jp: 逆行: 尾原史和

コミュニティデザイン

先日の情熱大陸にも出演された山崎亮さん、初の著書。これまでも Twitter や海士町のプロジェクトを通して話題になっていましたが、このタイミングで一気にメジャーな存在になられたのだと思います。これから起こるであろう、日本の10年・20年を先取りしていること。また、建築家としての新たな職能として、見習うべきことばかりです。・・・そして、この先のテーマとしては、自分なりのカタチで地元の金沢・石川に関わっていきたいと思います。明日からはじまる、studio-L展も必見!

都市をリノベーション

「ビルのネイチャーをリスペクトする」
「モダニズムの建築は、あらかじめ機能変換されることが前提に設計されていたはず」
「もしエリアを活性化させたかったら、アーティストか建築家をそこに送り込めばいい」

NYチェルシー地区の古い倉庫やオフィスをギャラリーに改装するプロジェクトを数多く手掛けた建築家リチャード・グラックマンを紹介した章には、リノベーションの本質を突くような言葉が多くあった。とくに「もしエリアを・・・」の部分はまさに、このインタビューのあと、日本橋の Untitled や bigote で馬場さんが自らが企画&実践されてきたこと!そしてその結果、チェルシーエリアに負けないほど劇的に変化した、CETエリアが誕生したのだと思うと、建築家の新たな職能について可能性を感じずにはいられない。これからの建築や不動産、都市やまちづくりを考えるにおいては欠かせない教科書となる一冊です。

大局観

「大局観=物事の全体像(俯瞰像)をつかむ能力のこと」…の意味で、使われているこの言葉も元は将棋用語。若い頃はがむしゃらに将棋を指してきた羽生さんも、年月を経て、一手一手の局面を敢えて深く読み込まず、この言葉のように、より全体の勝負の流れを意識するようになってきたのだそう。
この本でも例外でなく、数学や科学、ウェブ、スポーツなど、あらゆるジャンルの考え方を将棋にフィードバックさせていく話が出てくるが、逆にこの「大局観」の意識を自分の仕事で感じとれるようになると、自分自身も新たなフェーズに進めるような気がしている。そして、単なる勝ち負けだけでない、羽生さんらしい「将棋の真理を探求すること」や「将棋を楽しむこと」への強いこだわりからも学ぶべき点は少なくない。

かかわり方のまなび方

ワークショップやファシリテーションの実例をベースにしながら、「人と人とがコミュニケートするための心得」について、西村さんの考えがまとめられている。仕事だけでなく、食事や家事、休日の過ごし方など、日常生活での些細な出来事も複数人で行う小さなワークショップだと考えれば、ファシリテーターとしての立ち振る舞いの差で、達成感や満足感が変わってくるだろう。本の中で紹介されていたファシリテーターの10箇条は、自分がどんな状況や立場でも、できるだけ意識していたいと思う。

1. 主体的にその場に存在している。
2. 柔軟性と決断する勇気がある。
3. 他者の枠組みで把握する努力ができる。
4. 表現力の豊かさ、参加者の反応への明確さがある。
5. 評価的な言動はつつしむべきとわきまえている。
6. プロセスへの介入を理解し、必要に応じて実行できる。
7. 相互理解のための自己開示を率先できる、開放性がある。
8. 親密性、楽天性がある。
9. 自己の間違いや知らないことを認めることに素直である。
10. 参加者を信頼し、尊重する。

GIANT KILLING

今さらながらハマってしまった GIANT KILLING。これまでのサッカーマンガには無かった「監督」を主人公とすることで、練習を通したチームづくりや試合前・ハーフタイムでの戦術的指示など、試合中のスーパープレーに一喜一憂するだけではない、サッカーの奥深い楽しみ方を教えてくれる。こんな魅力的なチームがホームタウンにある ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド) のサポーターがうらやましい。

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