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サブカル・ニッポンの新自由主義 | 鈴木謙介

哲学・思想系の人たちにとってはまったく目新しくないだろうけど、最近、鈴木謙介という社会学者が気になっている。本書は、僕自身も含まれる「ロストジェネレーション(20代半ば〜30大半ば)」の世代論として。また、不安定で流動的な社会変動の現在地を認識するためのガイドとして、「勝ち組」でも「負け組」でもない、自分なりのベクトルを考えるヒントになりそう。リーマンショック直後の2008年10月発行ではあるが、まだまだ賞味期限内。読んでみる価値ありです。

また、微妙なタイムラグを経て今日、twitterなど、WEB上でたくさんの議論を呼んでいたキヤノンマーケティングジャパンの採用スケジュールに関する重要なお知らせ。就活の早期化、新卒至上主義、形式化した選考方法など、企業の採用活動における問題点に波紋を投げかけるには十分。こちらも一読の価値ありです。

適正価格にVOTEする。

ninjin-negi

モノを買うことは、そのモノの背景にある生産・流通・販売のシステムに賛成の一票を投じること。例えばニンジン1本であっても、スーパーで売られている100円と、農家から直接買う100円では、その価格に含まれた意味合いは異なる。そしてさらに、自分でつくるという選択肢も含めると、資本主義をベースにした価格という概念自体が大きく揺さぶられてくる。自由にできるお金と時間、その人自身の考え方によって異なるとしても、毎日の意識次第で、政治家を選ぶ選挙よりも大きな一票を投じられるのかもしれない。

マネー資本主義

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録画しておいたNHKの特番を見る。

象徴的だったのは、番組のラスト。ウォール街の金融博物館に展示されているという、奇しくも来年2010年の8月15日に30年の満期を迎える初期モーゲージ債。そして、早くから警告を発していた元ソロモンブラザーズ会長の「天まで伸びる木は無い」ということばでした。

アダム・スミス

2つの著書を通して示されたスミスの思想からは、社会の秩序や繁栄が人と人との関係をベースに成立していることを再認識させられる。スミスの生きた時代と今とを重ね合わせながら読むことで、学べることは少なくない。例えば、エピルスの王の逸話が示すような、心の平静を取り戻すこと。

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