- 2009-01-29 (木) 3:03
- IGLU tokyo
「中国の宗時代のものにはかなわない」「イランの博物館で見た唐草模様に刺激を受けた」という、砥部焼の陶芸家・工藤省治さんの言葉からは、自分の作品に向き合い活動を続けることが、民族や歴史を超えて世界とつながっていくという、陶磁器の奥深さを感じました。
考えてみれば、衣食住でいうところの衣服や住まいに比べると、食の要素である器、とくに陶磁器は世界中いたる所で作られ、何千年もの間、大きく変化していないように思えます。それゆえに、最新の技術やテクノロジーうんぬんではなく、身体的な感覚に近いぶん、作り手の思いが直にモノに伝わりやすいのでしょう。良い土があるといった条件はあるとしても、焼き物産地が、地方のとくに山奥に多いのは、その由縁なのかもしれません。
手に持って毎日使い続ける中で、作られた時代と町の風土、そして作り手の思いがちゃんと伝わるもの。それがきっと、よい陶磁器の条件。愛媛県砥部町に行ってみたくなりました。
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