- 2011-12-18 (日) 11:55
- IGLU tokyo
我ら竹とんぼ奇(貴)族。
ぼくは竹とんぼ作って楽しんでいる。まさかこんなに続くとは思わなかった。
こうすればこうなる。この技術はここで使えばよい。
これで作ればこんな形になる等々わかるまでが楽しいのだ。
わかってしまった後、それを作ることは、ある意味で苦痛になる。
なぜならば、それ以降は創造ではなく、
おおげさに言えば工業製品を作るのと変わらない。
作りながら考え、考えながらつくる、この楽しみは他のものには変え難い。
竹とんぼをいまだに作り続けているのは、まだ行きつく先が見えないからだと思う。
本来のデザインとは、単なるカタチだけではなく、生産・流通・価格・生業・まちづくりなど、横断的に「モノの在り方をカタチづくること」だと気付かせてくれる展示。数ある展示のなかでも、最も印象的だったのは、2,000機もあるという、晩年の秋岡さんがつくり続けた竹とんぼ。それぞれにナンバーが付けられ、羽のカタチ・角度・反り・枚数・薄さ・重さなど、あらゆるパラメーターが少しづつ調整されていて、その美しいフォルムにはうっとりしてしまうほど。空に放物線を描く姿を想像しながら、じっくりと観察しました。デザインに関わっている人には、ぜひ見に行って欲しいと思います。
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