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イケムラレイコ うつりゆくもの

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繰り返される少女のモチーフは、大人へと成長する際に脱ぎ捨てられた抜け殻のよう。身体の不可逆変化とは異なり、精神は大人と少女とを行き来することができるのならば、絵画や彫刻として作られたこれらの作品は、アーティスト自身がその行為を行うための媒介として存在していたのかも知れない・・・。うつりゆくもの と そうでないもの 。自らの年齢を重ねていくことは、その2つのセンシティブな関係性に少しずつ影響を与え続ける。そして、それに合わせて作風も少しずつ変化していくのだろう。

starnet 馬場浩史の仕事 これまでとこれから

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ふと気がつくと、益子に行きたくなることがあります。
今回はそんな思いを胸に claska へ short trip …
作り手の思いが伝わる品々を感じながら、またあの場所に行けることを楽しみにして。

KOHEI NAWA – SYNTHESIS

synthesis

すべての作品を通じて感じるのは、テーマとなるオブジェクトに対する表面もしくは表皮の扱い方。これまでは意識していなかったけど、少し前にあった Tokyo Source のインタビューを読んでみると、スイス人建築家の Herzog & de Meuron から影響を受けていたり、建築の新素材に対するリサーチをしていたりと、「建築と彫刻」の親和性について、自分の中にぼんやりとあった親近感を解説してくれている。PixCellシリーズと PRADA TOKYO が関連付けられるかどうかは別としても、その神々しい姿はこれまで以上に大きく深い存在に感じられました。

パウル・クレー おわらないアトリエ

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自由な発想から生み出される、パウル・クレーの創作の秘密が垣間見えたような展覧会。見終えた時に感じたのは、クレーにとって『 絵を描くこと = 自らのイマジネーションの世界に広がるシーンを断片的にトリミングしている 』のではないか・・・ということ。そう考えてみると、クレーが残した作品すべてを繋ぎ合せると1枚の絵ができあがるかもしれないし、同時にそれらはパスルのように入れ替え可能な無限のストーリーになるのかもしれない。会場や展示の構成も素晴らしい展覧会でした。

アトムスーツ・プロジェクト:大地のアンテナ

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現代アートというものにはじめて触れたのが、大学1年の頃に先輩に連れられて見に行った水戸芸術館での日本ゼロ年という展覧会でした。出品作家のリストを見ながら今思い返しても、椹木野衣さんのキュレーションによる画期的な展覧会だったのだと思います。そして、その展覧会に参加していたアーティストの一人がヤノベケンジさんでした。1991年美浜原発事故の危機感から、アトム・スーツという放射能防護服の作品を来てチェルノブイリに行ったり、アトム・カーというガイガーカウンターの反応数で残り時間が決まるというカートがあったりと、これまでは非日常だった作品が、3.11後に日常で起こりうる状態になったことで、幸か不幸かより深いコンテクストが生まれてしまっています・・・。今回のメインとなる空也上人像を模した大地のアンテナという作品は、これからどう評価されていくのか?そして、ヤノベさんは今何を考えているのか?気になるところです。

イェッペ・ハイン 360°

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見る人の視覚や平衡感覚に訴えかける空間インスタレーション。とくに鏡を使った作品が多く、自分自身や作品自体が動くことで、映像的・建築的な意識を強く感じた。昨年21美で展覧会があったオラファー・エリアソンとも共通するコンセプトがあるので、カラフルでドラマチックなオラファーに対して、白を多用し、モノクロでミニマムな印象のイェッペ・ハインを比較して見てみるのも面白い。

また、2人ともデンマークのコペンハーゲン生まれという点で、師弟関係があるのか?と思ってネットで調べてみたけど・・・、とくにそういった記事は見つけられなかった。詳しい方、何か知っていたら教えてください!

ハンス・ヨゼフソン 展

いつか観に行ってみたい建築のひとつである、ピーター・メルクリ設計の 彫刻の家 。そこに展示されているのが、ハンス・ヨゼフソンの彫刻作品。古代遺跡から発掘されたような荒々しいテクスチャーの物体も、じっくり見ていると、それらすべてが人間をモチーフにして作られたことがわかる。また、今回はじめてヨゼフソンの彫刻作品を見たことで、2人が登場し、何度も読み返している 建築を読み、考えること への理解がより深まった気がする。

ハイメ・アジョンの世界展

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ピカソやミロのようなユーモアを感じるクラフト(イラストレーション)から、洗練されたフォルムのプロダクトまで、デザインに対する振れ幅の広さを感じました。とくに後者については、23歳でベネトン・ファブリカのヘッドデザイナーとなったという経歴を知れば納得。やはり、ピンクの着ぐるみを着た、ただのチャーミングなおじさんでは無かった。

TAKASHI HOMMA : Satellite 9

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初台のオペラシティギャラリーを中心に企画された9つのホンマタカシ展のうち、恵比寿の limartgallery koko の2つを巡る。「キノコ / limart」と「建築 / koko」というまったく異なるテーマに対して、「標本のように古本屋の店内に点在させる / limart」と「台に上がったり、見降ろしたりして、双眼鏡で覗き込む / koko」というように、空間ごとの見せ方にもこだわりが感じられた良い展示でした。残りの7つも気になるところですが、今週末で会期が終了してしまうところが多く、全箇所制覇は出来ずじまいのようです・・・。

奈良 くるみの木展 vol.2 「たったひとつのコップから・・・」

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コップひとつでも、たった一杯の水でも、
それが、とても大切で幸せなことだったのだと、
そのことに気がついたことを決して忘れないように・・・

くるみの木・オーナーの石村由起子さんのトークイベントに参加してきました。石村さんは、この日の司会だった西村佳哲さんの本で読んだお店を始めたいきさつがおもしろくて、以前から一度、お話を聞いてみたかった方。・・・話がはじまると、自分のノートはたくさんの言葉で埋まっていきましたが、最後はそれ以上に話し方や表情から伝わってくる、真っ直ぐな人柄が強く印象に残りました。だからこそご本人が「子どもみたいなもの」という、奈良のくるみの木にひかれる人が多いんですね。ますます行ってみたくなりました。そして、この展覧会のタイトルにもなったコップの収益は、すべて震災の義援金にするのだそうです。これから継続的に10,000個を目指して。

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